愛するペットですから、最期の時を看取ることはとても辛いものです。
しかし看取りを避けてしまい、後悔する人が少なくありません。また火葬においても同じことが言えます。
ここでは、ペットの看取り、火葬の考え方についてお伝えしていきたいと思います。
しかし、いざその瞬間がやってくると、自分の気持ちが追いつかないことがあります。あまりに辛すぎてペットロス(ペットを失ったショックから立ち直れないこと)になってしまうことも多いです。
ペットが少しずつ年老いてきたのであれば、その時が来る前にしっかりと看取りについて考えておくべきだと考えます。
必ず訪れるものなのですから、旅立つペットも、残された家族も幸せにその時を迎えたいですよね。そのために、まだ余裕のある時に、その心づもりを始めることがよいのです。
丁寧な獣医師であれば、現在の状況や治療の効果など、しっかりと答えてくれるでしょう。またその中で、寿命が近づいているという話が出るかもしれません。
しかしそのように告げられたとしても、受け入れられないという方も少なくありません。きっと良くなってくれるはずだ、旅立っていくはずがないと考えてしまうのです。
でも獣医師が嘘をついている訳ではありません。
言葉を選びながら、少しずつ寿命というものを受け入れてもらえるように工夫しているのです。そのためペットに寄り添いながら、最期の時をどのように迎えるのか考えなければなりません。
しかし考えてみてください。それが旅立ちと捉えるのであれば、新しい旅路に大好きな家族がそばにいなかったらペットはどう思うでしょうか?
動物病院に入院させることはできます。それが間違いという訳ではありません。
ただ多くのペット火葬に取り組んできた経験から言いますと、最期に看取りができなかったと後悔される方はとても多いように感じます。その経験から、どれだけ辛くても看取ることは幸せなことなのではないかと思うのです。
ただあまりの悲しみによって火葬ができない、立会ができない、お骨上げができないという方々も少なくありません。
もちろん立会ができない場合には、火葬業者にすべてお任せすることもできますし、お骨上げができないということでも火葬業者によってお骨上げすることも可能です。
しかし火葬を行うことは一回きりのこと。「立会ができなかった」「お骨上げをしてあげれなかった」と後悔している人の姿をたくさんみてまいりました。
そしてペットロスで苦しんでいる方も…。
後悔しない火葬の方法が、最期までペットに寄り添ってあげることではないでしょうか。